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Perfect Days [Movie]

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Wim Wenders監督 ”Perfect Days”を映画館で観てきました。
東京スカイツリーの見える下町暮らしの平山さん、起きるや否や布団をたたみ、歯を磨き、仕事のユニフォームに着替え缶コーヒー片手に車に乗り込む。お気に入りのBGMに浸りながら運転して仕事ー都内公共トイレ清掃に真摯に取り組む姿は見ていて清々しいほど。仕事を終えるとこれまた決まったルートで余暇を楽しみ、床に着く。
無口な平山さん、実は沢山の言葉を語っているのです。毎日の繰り返しには小さな喜びや発見、楽しみが詰まっているのです。

浅草駅近くの大衆酒場も登場し、下町で育った私はとても懐かしく感じました。洗練された部分と古くからの店や習慣が共存する町、東京を上手く切り取っている映像は見事。
淡々とした日々を生きるヒラヤマさんは役所広司。エンディングの表情に惚れ惚れ。
そして個性的な共演者の人々。古本屋の店主の何気ない一言に唸ったり、スナックのママ役の石川さゆりがとても素敵。私も引退したら歌えるママさん、目指そうかしら♪
全編に流れるBGMが何といっても心地よい。Spotifyで見つかりました。カセットテープの音とは違うけれど、フフフ。

観終わった後の爽快感。日々に更に感謝したくなる作品に出会えてよかった。
影響を受けやすい私、早速Patricia Highsmithの本を探してみましょう。

Someday is someday, now is now.
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Barbenheimer [Movie]

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2024年アカデミー賞の最有力候補であったBarbieとOppenheimer、ようやく観ました。

どうして全く異なる2作品が話題に?と疑問に思っていたけれど、Barbieの意外な展開には本当にビックリ。まさにアメリカにおけるフェミニズムに注力した作品だったのです。ヨーロッパや他地域では評判も様々だと思いますが。

幸せいっぱいのBarbie Landから人間界に入り込んだBarbie,「女性のCEOはいないの?」と疑問を抱き、いつもBarbie & Kenと付属のような存在のKenは人間界の男性社会にこれこそ自分が探していたものと大発見。その後の展開は映画を観てのお楽しみ。
Barbie & Kenは創始者の子供達の名前だったのですね。知らなかった。
Ken役のRyan Goslingがいい味出しまくりで、大笑い。
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映画館で大スクリーンに映し出された爆発シーンの予告を観た際、ああ、これを見る事はないだろう、と思っていたけれど時間を置いてやっと向き合ったOppenheimer. 
科学理論とは、広く受け入れられたプロトコルに即した観測や測定・その結果の評価を用いて科学的方法に従って繰り返しテストされ裏付けられたもの、だそう。

科学者Oppenheimerは政治、軍事支配力が絡むManhattan Projectに参加し原子爆弾を発明。それは長崎、広島を破壊し第二次世界大戦を終結させる。
原爆投下後の惨状が報告されるにつれ、苦悩に陥るOppenheimer。人間としての彼に焦点を置いた作品。

70年以上経た今日、世界各地で極秘プロジェクトが行われていることでしょう。世界の平和とかけ離れた現実がそこにはあります。
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