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The Great Alone [Books]

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元ベトナム戦争従軍Ernt Allbrightは終戦後すっかり性格が豹変。仕事についても続けられない。ある日受1通の手紙。戦地で共に過ごし戦死した友人の家族からアラスカの家を譲るとのこと。人生の再出発を求めて妻Cora、娘Leniと共に移住することを決意する。

New York Timesのベストセラー作家Kristin Hannah著”The Great Alone"。Allbrightファミリーが移住した1970年代のアラスカは電気も水道もなし。前情報も全く無いままに移動した彼等を地元の人々は暮らしの厳しさを忠告しつつも温かく迎える。美しい夏が終わり、短い秋の後は暗く長い冬が訪れる。初めての自給自足生活下で食べ物と貯金は底をつき、Erntの精神状態は暗い天候の中でますます悪化。飲酒をすると更に悪化に時にはCaraを虐待する。それでも彼から離れる事ができない無力のCara。そんな両親に疑問を抱きつつも何もできないLeni。
16歳でLeniを妊娠したCara。もし彼女が高水準の教育を受け、自立できる能力があったならば。
虐待した後に只管あやまり、二度と過ちは犯さないと涙を流すErnt。そして再び繰り返される虐待。
これは異常な世界。2人は互いに愛していると言うけれど、言葉にしている自身を慰めているようにしか思えない。Leniの将来はどうなるのか?

次は一体どうなるのか?と気になって4日間で読み終えてしまいました。コミュニティの人々の知恵と懐の深さに感動です。
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Crossroads [Books]

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カナダのスポーツと言えば何と言ってもアイスホッケー。多くが子供の頃より地元のクラブに参加して腕を磨いていきます。両親達は練習や試合の送迎に大忙しでHockey Momという言葉もあるくらい、家族中で子供達を応援していきます。

4歳の頃より糖尿病タイプ1を発症したKalebはアイスホッケーに目覚め、医師達が体調を危ぶむ中、ジュニアチームHumboldt Broncosに所属し仲間達と競い合う日々を送っていました。

2018年4月6日、選手、コーチ、セラピスト等総勢29人を乗せたバスは試合に向かう道中で時速約100kmで走行していたトレイラーと衝突し16人が死亡。
生き残った13人のうちの1人であるKareb.10か所の脳溢血の後遺症を抱えつつも生き残った彼は事故の記憶が全く無いのです。

この本は彼の生い立ちから事故後の自身の復活までの日々、そして亡くなったチームメート達への想いが綴られています。

アイスホッケーが大好なピュアな少年から人生が激変したKareb。ピュアな視点に予想し難い経験を乗り越えた深さと広がりが加わり、前向きに人生を送る姿に勇気づけられました。

カナディアン、そして世界中のアイスホッケーファンが喪に服したあの日が蘇ってきました。
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